(電子帳簿保存法)電子メールにPDFの請求書が添付されて届きました。特別な保存ソフトは使用していませんが、どのように保存すればよいでしょうか(令和4年1月1日以後に行う電子取引から)。
令和3年度の税制改正により令和4年1月1日以後に行う電子取引の取引情報に係る電磁的記録については、電磁的記録を出力した書面等を保存する措置は廃止され、その電磁的記録(データ)を保存しなければならないこととされました。
請求書データ等の保存に当たっては、一定の要件に従った保存が必要となりますが、次の方法により保存することで要件を満たすこととなると思われます。
① 請求書データ(PDF)のファイル名に、規則性をもって内容を表示する。
例) 2022年(令和4年)8月21日に株式会社●●商事から受領した110,000円の請求書
⇒「20220821_㈱●●商事_110,000」
なお、上記①の代わりに、索引簿を作成し、索引簿を使用して請求書等のデータを検索する方法によることも可能です。
【索引簿の作成例】
受領した請求書等データのファイル名に連番を付して、内容については索引簿で管理する。
② 「取引の相手先」や「各月」など任意のフォルダに格納して保存する。
③ 「電子取引データの訂正及び削除の防止に関する事務処理規程に記載の規程」などを作成し備え付ける。
なお、この規定は災害等による事情がなく、その電磁的記録が保存要件に従って保存されていない場合は、青色申告の承認の取消対象となり得ますので、くれぐれもご注意ください。