税務調査で用意するもの・聞かれるポイント

<税務調査で用意するもの>

税務調査で提示を求められる帳簿書類等は次のようなものがあります。

(個人事業主・法人の方)

  • 会社概要
    会社の組織図や経歴書などで、設立年月日、事業内容、商品、株主、役員、金融機関、支店、主要取引先が分かるもの。
  • 帳簿書類
    元帳、出納帳、手形帳、売掛帳、買掛帳、契約書、請求書、領収書等
  • その他の書類
    源泉徴収関係書類、消費税関係書類、取締役会議事録、報酬規定、関係会社に関する書類等

(相続税申告をされた方)

  • 通帳、銀行印
  • 株式等の取引履歴等
  • 貸金庫の利用履歴印鑑
  • 贈与証・賃貸契約書等の契約書
  • その他申告に関し使用した計算根拠資料
    固定資産税課税明細、登記簿謄本、公図、葬儀費用・医療費等の領収証、自社株の評価算定に使用した資料(決算書等)

 

<税務調査で聞かれるポイント>

(個人事業主・法人の方)

  1. 現金等の管理状況
    事業資金と個人資金が混同していないかの確認
  2. 取引の記帳漏れはないか
    帳簿に表れていない資産の有無の確認
  3. 棚卸の実施方法
    在庫漏れはないかの確認
  4. 固定資産に簿外資産はないか
    会社に実在していない資産の有無の確認
  5. 売上・仕入の計上時期は正しいか
    同一の会計基準のもと適正な処理がなされているかの確認
  6. 交際費の計上は正しいものか
    交際費の内容(相手先や金額)の確認
  7. 過年度の数値と比較して大きな変動があったものはないか
    異常取引から不正な処理があるか否かの確認
  8. 消費税に関する帳簿・請求書等はあるか
    消費税の申告内容の確認・仕入税額控除の要件を満たしているかの確認
  9. 扶養控除等申告書の源泉徴収関係書類はあるか
    源泉所得税の計算は適正になされているかの確認

(相続税申告をされた方)

  1. 被相続人の生活状況
    転居先で金融機関の預金口座や不動産取引の有無の確認
  2. 生活費の金額
    引出金額の妥当性の確認
  3. 通院、入院状況
    医療費の確認
  4. 預貯金の管理者
    誰がお金の動きを管理し使用していたかの確認
  5. 被相続人の通帳の履歴内容
    家族への贈与の有無の確認
  6. 親族名義の預貯金の内容
    名義預金に該当するか否かの確認
  7. 多額に引き出された預金の使途
    手元現金として残っていないことの確認
  8. 印鑑の保管の場所
    通帳の管理者の確認
  9. 相続財産の現状
    分割協議に従って遺産分けがされているか否かの確認