現金取引に係る資料の保存
〇売上の多くが現金取引によるものですが、どのような資料を保存しておくことが望ましいでしょうか。
現金出納帳・領収書・レジペーパーなどを保存しておき、実際の現金有高と照合するようにしましょう。
⑴ 現金売上に関する資料
一般的には、下記資料により現金取引の内容を証明します。これらを正確に記帳・整理し、実際の現金有高と突き合わせをすることで、現金取引の正確性を立証します。
- 売上伝票(一連の通し番号を付しておく)
- レジペーパー(日計の集計金額と実際の現金有高の一致を確認する)
- 領収書控え
- 売上帳(商品別・顧客別等に区分して管理する)
- 現金出納帳(金種表により現金を管理する)
⑵ 現金取引に係る帳簿書類の重要性
現金取引の多い業種に対する主な調査対象は、やはり現金取引の実態把握となります。なぜなら調査の現場において売上伝票と現金出納帳等が一致しない場合には、売上除外として過少申告加算税又は重加算税の対象となるためです。このような事態を避けるために日常の会計処理において実際の現金有高と帳簿上の現金残高の差が生じた場合には、速やかにその原因を追求しましょう。