贈与税の調査件数

〇贈与税の調査件数はどのくらいでしょうか。

 年間数千件程度の税務調査が実施されており、そのうちの約90%に対し申告漏れ等の非違事項があります。

 贈与税の税務調査実績

 贈与税の税務調査件数等は国税庁より公表されております。

相続税の調査事績(出所:国税庁ホームページ「令和3事務年度における相続税の調査の状況について」より一部筆者作成)

項目

令和2事務年度

令和3事務年度

実地調査件数

1,867件

2,383件

申告漏れ等の非違件数

1,769件

2,225件

非違割合(②/①)

94.7%

93.3%

申告漏れ課税価格

109億円

175億円

追徴税額

37億円

68億円

実地調査

1件当たり

申告漏れ課税価格(④/①)

584万円

734万円

追徴税額(⑤/①)

201万円

287万円

申告漏れ相続財産の金額(出所:国税庁ホームページ「令和3事務年度における相続税の調査の状況について」)

 

令和3事務年度

非違延件数

割合

現金・預貯金等

1,677件

69.2%

有価証券

298件

12.3%

土地

60件

2.5%

家屋

26件

1.1%

その他

361件

14.9%

 贈与税の申告件数は年間約50万件程度あり、また無申告事案も調査対象となっていることを踏まえると、実際の調査率は非常に少ないように思われるかもしれません。

 しかし調査がおこなわれれば、その約9割について申告漏れの指摘があり、かつその大部分が現預金に対する指摘であるということが分かります。